2018年4月20日、衝撃的なニュースが駆け巡りました。
ここ数年間、ハウスやエレクトロニックミュージックとしては、
その枠を超えて大人気曲を配信し続けてきた、
スウェーデン出身のアーティスト: Avicii(アヴィーチー)が、
なんとまだ20代にして、旅先の中東で亡くなったというものでした。
筆者も、作業中によく流していたので、とてもショックを受け、しばらくは静かに見守る(と言っていいのかわかりませんが)気持ちでしたが、
25日になり、どうやらAviciiの死には事件性はなさそうだという発表もなされましたが、
追悼の意とともに、個人的にちょっと調べてみたかったので、書いておきます。
Avicii(アヴィーチー)プロフィール
~公式ホームページと宣材データ、出演番組より~
名前: Avicii(アヴィーチー) 別名: 本名: Tim Bergling(ティム・バーグリング) 通称: 生年月日: 1989年9月8日 出生地: スウェーデン・ストックホルム 死没日: 2018年4月20日 死亡地: オマーン・マスカット 活動分野: 楽器: 身長: 178㎝ 体重: 78 kg 胸囲: 93㎝ ウエスト: 77.5㎝ 腕周り: 33 cm 好きな本: ゲーム・オブ・スローンズ 好きな哲学者: Sidehartha 好きな歌手: Kiss、 好きなレストラン: 飼い犬の名前: オリバー(ポメラニアン) オフィシャルサイト: Avicii.com Facebook: Avicii(@avicii) Instagram: Avicii(@avicii) Twitter: Tim Bergling(@Avicii) |
かなり簡・概略
DJ: Avicii(アヴィーチー)の生い立ち
スウェーデン生まれの、音楽家であり、DJ、リミクサー、プロデューサーの、Avicii(アヴィーチー)。
本名は、Tim Bergling(ティム・バーリング)さん。
Aviciiはサンスクリット語の仏教用語「阿鼻地獄」「無冠地獄」から来たそう。
お父様は、クラス・バーグリング。
お母さまは女優の、アンキ・リーデンさん。
兄弟姉妹は、デイビッド・バーグリングさん、リンダ・スターナーさんがおられますが、半兄弟に当たるアントン・コーバーグさんも居る。
小さな頃から、同じくDJであった兄:デイビッドから影響を受け、
そもそも楽器を習ったり、作曲などしていたが、
時代の申し子たる音楽作成ソフトと出会ったことから拍車がかかり、ティーンエイジャーの頃から作曲を始め、
2007年5月、16歳の時にDejfitts Playsというレーベルと契約。
Avicii – Hey Brother[Music Video / PV] (2013.11.)
それは高校卒業する辺りから、作曲活動はヒートアップし、DJが主体となったクラブミュージックの類にとどまらず、ゲーム音楽やオーディエンスに評価してもらうタイプの大会でも、高評価を博し、
瞬く間に、ベルギー、フランス、オランダ、英国、スウェーデンを初めとする20か国以上でCDがリリースされた。
アルバム『Levels』をリリースした2011年以降、YouTubeなども含め、世界的なヒットを飛ばす事になる。
クラブでは、ライティングとソウルフルな音楽のコラボで盛り上げ、世界で最も成功したDJの1人となりました。
Avicii – Levels [Music Video / PV] (2011)
今や彼の楽曲が、著名音楽ランキングの上位に上がり、時には数十週連続でNo.1になる事など、ザラになってきていました。
彼のディスコグラフィーを見て、その音楽を聴いてみればわかりますが、買い物などしていて、有線などからでも、彼の音楽を聴いた事がない人というのは、もはや居ないと思われますね。
名声 VS 健康
ずっと葛藤していたAviciiの成功
そんな大成功の中、2016年、年内にJ活動から引退する事を発表。
2017年、宣言通り、ツアーやライブパフォーマンスを停止。
理由は、「過度の飲酒と、膵炎」と診断された事による。
この後、なんと180日間、飲酒をやめないといけないと言われたそう。
実は、2014年にはすでに、緊急虫垂切除手術は受けていたそうで、胆のう除去もせざるを得ない状況だったそう。
その時期には、一連のショーもキャンセルする事になった過去がある。
「自分は、世界中を演奏して、旅をする事ができて、本当に恵まれていた。
が、芸術家の背後にある、人間としての人生は、あまりにも少なすぎた」
とコメントし、健康を優先させる事にした。
・・・ファンも安心ですね。
後に、「まだ傷はあるけれど、いつか絶対復帰するよ」ともコメントしており、数々のアーティストとフィーチャリングするものも含めて、CDのリリーズは続いていた。
『CNN Entertainment』(2018.4.23.)や、SNSに載せられたメッセージによると、
もはやストレスと、不安、そして病気が原因で、すでに心身ともに疲弊寸前の状態だったのだと思います。
実は当時、歩くのも難しかった状態だそう。
他アーティストからの評価もアツイ!
Aviciiの魅力
一般のファンとか、他の歌手からの評価は、YouTube動画の人気や、Billboardのランキングからもわかるように、いう事なしの大人気ですが、
ライバルDJや、仲間のDJからの評価も熱い人だったという事、ご存知ですか?
『CNN entertainment』(2018.4.23.)によると、
同じく、スーパースター級DJ:カルヴィン・ハリスは、Aviciiの事を「美しい魂を持ってて、情熱的で、すさまじい才能のある人」と述べています。
歌手:ウェイクリフ・ジーンは、「弟みたいだった」と述べ、
なんでも、自分が最も暗くふさいでいた時に、Aviciiの住むスウェーデンに行くと、彼との素晴らしい会話と音楽の中で、また光を見いだせたのだとか。
Aviciiを失った痛みはもう説明できない、と、彼の死を悼んでいます。
Avicii – Lonely Together ft. Rita Ora [Music Video / PV](2017.9.)
かなりのザザっとした概略ですが、そんな感じでした。
おそらくこの系統のミュージシャンであれば、もっと上手に彼の事を説明してくれるハズ・・・。
自分で作曲・作詞・編曲もこなした作品で、ガンガン大ヒットを飛ばし始めたのは、彼が20代の初めですから、
事務所や作曲家の力で、作曲やプロモーションをしてもらい、ランキング上位に入っているその他若きアーティストとは、一線を画しているのがわかると思います。
テイラー・スウィフトや、ケイティ・ペリー並みです。
彼女たちも歌手・作曲などすべてこなしますもんね!
ところがそんなAviciiが、4月20日(金)、たったの28歳という若さで、彼の住む国から遠く離れた、オマーンという中東の国の、首都マスカットで亡くなってしまいます。
理由は、なんでも友人を訪問するため、訪れていたそうですが、
「なぜオマーン??」と思われるかもしれませんが、
テクノとか、エレクトリック、クラブミュージックって、北欧・ヨーロッパ、中東がとっても発達しているってご存知ですか?
その類の音楽ばかりを配信している配給会社の知人が言うには、
彼らの音楽が東京に入ってくる頃には、あの辺で流行し始めてから、1~2年後だそう。
更にそこから関西で周知されるまでには、東京から3年程かかるそう!
・・・「ほんまに3年もかかるの?」
「関西ってそんなに遅れるもん?」
「関西人、バカにしとんの?!」という疑問はさておき、
それだけ、中東の国々はこの類の音楽に関して、最新路線を突っ走っているという事なので、
DJとしてのAviciiの友人が、(私たちとしては)予想外のオマーンに居たとしても不思議はないですね^^
母国スウェーデンで、Aviciiの死は?
亡くなったAviciiを称えるために、数々の集まりが開かれ、教会の鐘が鳴り、音楽が流され、賛辞・追悼・数分間に及ぶ黙祷などが連日行われ、ご家族も感謝の意をコメントしている。 -『CBS news』(2018.04.24.)
翌、21日(土)には、このスーパースターに敬意を示すという意味で、母国スウェーデンのファン達は、ストックホルムに集結。
Aviciiの曲で踊って、演奏して、かみしめたそうな・・・。
犯罪性のなかったAviciiの死因は?
新聞各社が伝える理由と原因
Aviciiが亡くなってから5日後、4月25日。
現地警察は解剖・検証の結果、「歌手:Aviciiの死に事件性はなかった」とのコメントを発表。
Aviciiは、今週中にはご両親・ご家族と共に、自分の国に帰るそう・・・。
ご家族からも、窓口となる事務所の方を介して、
「ティムの音楽を愛し、彼の歌に貴重な思いを持ってくれた皆さんにとても感謝している」
「私たちは、息子と弟について、みなさんが支持と愛情を持ってくれていた事、感謝している」と発表。
後に、
「家族は憔悴しきっており、これ以上コメントもしませんので、そっとしておいて下さい」とのコメントを発表。
ただし、死因は発表されませんでした。
おそらくだんだんと表に出てくると予想されます。
が、警察が「事件性はない死」と発表した以外、結局なぜ亡くなったのか、
依然として、理由や原因は謎でした。
で、筆者は各地のメディアを調べてみました。
『THE Sun』誌(2018.4.24.)は、亡くなる前日、なんと件のアルコールを片手に写真を撮られている事について触れていました。
先述したように、2014年、
彼はアルコールにより、手術まで受けなければならない程、重篤な事態になったわけですが、
そういえば、2013年、Aviciiは「どこに行っても、ただで飲めるアルコールがある」と『Express』誌のインタビューで述べており、
飲酒が自分に自信を与えてくれ、それが習慣になってしまったこと。
またそれが習慣化してしまったのは、「飲酒する事によって得てしまった、励ましと自信に頼るようになってしまった」と述べています。
・・・本当は、励ましでも自信でもないんですけどね・・・
気が大きくなって、シャイな人ならば、ちょっと喋るのが楽になっている状態なのでしょうね・・・。
ちなみにこのインタビューの真っ最中も、腹にひどい痛みを抱えており、直後にNYの病院で11日を過ごす事になっていたそうな・・・。
重度ですね・・・。
後に退院はしたものの、「飲酒は続けるぞ!」とコメント。
けれども、「今より飲むとは思うけれど、ペースは保つつもり。
2日連続で飲んだりはしない」とコメントしていた。
・・・一応、努力はするつもりだったんですね!
『EXPRESS.co.uk』誌(2018.3.23.)によると、
「どうやら過度の危険なダイエットに挑戦していた」という、新たな事実が判明した事も述べています。
超多忙なアーティストの為、そもそも常に、レッドブルや、ニコチン、空港で食べる食事を多く取っており、決して健康的な生活ではなかった様子。
Avicii痩せなくても、太ってないのに・・・。
もしその報道が本当で、
彼がダイエット中だったなら、数キロ減らしたい為に、体まで無くなってしまうなんて、ファンとしても悲し過ぎますね・・・。
今はまだほんのちょっとの情報しか出回っていないですが、
また続報が出たら、公開しますね。
Aviciiの死を心から、追悼いたします。
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