こんにちは、「にぎわす.com」のコブタです^^
今回の、2016年(平成28年)2月8日(月)放送の大人気! 教訓トーク番組
『しくじり先生 俺みたいになるな!! 2時間スペシャル』
の講師は、
吉村 明宏さんと貴闘力さんでしたね!
⇒ 吉村 明宏さんの記事はコチラ!
で、今回は元東関脇・貴闘力さんにフォーカスしてみたいと思います。
貴闘力さんと言えば・・・
福岡出身の力士さんで、1990年初頭には
「あの千代の富士に引導を渡した力士」
また
「史上初の幕尻で優勝を果たした力士」
として有名でしたが、引退後は確か大鵬部屋を継がれていましたよね?
その貴闘力関がどうして「しくじり先生」に出るに至ったのでしょうか?
貴闘力プロフィール
~Wikipedia、出演番組より~
四股名: 貴闘力 忠茂(タカトウリキ タダシゲ) 本名: 通称: 貴闘力 生年月日: 1967年9月28日(48歳) 出身地: 福岡県博多区 活動分野: 身長: 181㎝ 体重: 148kg(現役時代) 出身校: 福岡市立花畑中学 最高位: 関脇 所属事務所: フリーランス |
次ページでは、貴闘力の華々しい経歴に迫ります!
ほんとは強いぞ!貴闘力の経歴
~まずは相撲部屋入門前~
小さい頃から大相撲が大好きで、小学校時代には力士になると決めていた程だったため、小学校を卒業後に貴ノ花に入門を願い出たものの、義務教育を終えて居なかった為、受け入れしてもらえず、中学卒業まで待つ事に。
中学2年の時に柔道を始め、3年生の時には全国大会へ出場し、準決勝まで進むも、後の金メダリスト・古賀稔彦さんが在籍した弥巻中学に敗れる。
中学卒業後、やっと藤島部屋に入門!
~入門後~
1983年3月場所に四股名を「鎌苅」として初土俵し、後に十両に昇進の際、四股名を「貴闘力」に。
当時は、若貴ブームもあり、ものすごい相撲ブームだった事もあり、あの若貴の宿敵・曙にポンポン勝つので、貴闘力の名前もみ~んな知ってた!
また、91年5月に小結に昇進した際、「次に敗けたら引退する」と心中で誓っていた伝説の力士・千代の富士を負かしてしまい、千代の富士はあっさり現役引退を発表してしまったため、貴闘力が引導を渡した格好となってしまいものすごい話題に。
1994年以降、三役~幕内をずっとウロウロし、99年11月場所から2場所連続で負け越し、周囲も「こりゃもうすぐに十両に落ちるだろう」くらいの認識であったところ、2000年3月場所では初日から12連勝し、一気に優勝争いに舞い出た。
武蔵丸、曙両横綱にだけ敗れたものの、最後には13勝2敗で、史上初の幕尻優勝という、アメリカンドリームならぬスモウドリームを成し遂げた。
傍目には体力の衰えからか、十両に陥落後は、2002年9月に寺尾に敗れ3勝9敗になったところで、幕下への陥落が決定的になったのを期に引退。
現役中は、古書を読み漁って、歴代の名力士たちの逸話を参考に、新しい稽古方法作ったり、取組み方法などを編み出したりと、博識なところも見られ、当時人気のクイズ番組『カルトQ』の大相撲の回に出演したがったが、筆記試験はトップであったものの、
「現役力士の出場はちょっと・・・」
と断られたとの事。
次ページでは、いよいよ引退後・・・ここから人生が派手に狂い始める。
~現役引退後~
2002年年寄・大嶽を襲名し、大鵬部屋の部屋付き親方となり、継承。
人を育てる立場となる。
そして野球賭博が原因で、相撲界を去る
2010年6月に、野球賭博に関与したと週刊誌に報じられ、警視庁の事情聴取で関与を認め、7月4日の臨時理事会にて琴光喜と共に解雇処分が決定した。
原因は、当初関与を認めようとしなかった事、そして掛け金が他の力士より非常に多かった事から解雇となった。
翌7月5日には、婚姻関係にあった親方・大鵬幸喜の三女・美絵子さんと離婚し、養子縁組も解消し、本名に戻る。
15の時からずっと居た相撲協会から追い出され・・・
どうやって生きて行こうか、自殺まで考えたという・・・。
飲食業界をかわきりに、次のステップへ!
そして、わずか3ヶ月後、江東区扇橋に焼肉屋「焼肉本店ドラゴ」を開店させ、現在では元幕内力士を雇うなどして、引退力士の再就職支援も行っている。
後に出てきますが、それにもすごくタイミングがありました。
2014年4月にはプロレスラーとして、リングネーム「貴闘力」で長州力・初代タイガーマスクと組んで、大仁田厚相手にデビュー戦を行い勝利するも、「本業の焼肉屋が忙しい」との理由で、3戦後に引退。
ちなみにこの時の敗因を大仁田は、
「長州力と貴闘力が似ていて区別がつかなかった」
と告白(笑)
・・・とここまでが、公開されていた事実なので皆さんご存知だったわけであり、
「賭博って、悪い事したんだね★
もうしないようにしないとね★」
ってだけの話に見えますが・・・
実は貴闘力さん本人によれば、それより前からひどいギャンブル癖があったという事で、費やした額はなんと5億円とのこと。
借金の額は一億円まで膨らんでいたという。
義理の父親であった大鵬親方にも、一度は肩代わりしてもらった事もあったので、「ギャンブルは一切しません」と前に約束していたことで、
「隠れてやらなければならない」
という心理になり、「パチンコ・競馬・競輪」などの、国にお金(俗にいうテラ銭)を払っている公式のギャンブルではない、違法なギャンブルの方に向かっていくのです。
次ページは、貴闘力関のそもそもの複雑な生い立ちに迫る・・・
元を返せば、母親もギャンブル狂、小学校に上がる前には、足し・引き・九九・かけ・割り算、金の計算のすごく早い子どもになっていたという。
父親の借金取りに追われ、転校ばかり。
それでも父親は「今日は○億稼いだぞ!」と自身が買った金を得意げに自慢するも、家にはお金を入れなかったという。
「自分は絶対ギャンブルをしない」と誓って、相撲取りになったというが、相撲部屋に入り8,9割の人がギャンブルをする中「それくらいできないと相撲取りじゃない」と先輩力士に言われ、ギャンブルを始め、どんどん深みにはまっていったのが最初だと言う。
・・・この先輩当人にしてみれば、単に先輩風を吹かせてみただけかもしれませんが、
貴闘力のような環境で育った人には、とても罪深いというか、根拠のない、無責任な先輩ですよね・・・。
貴乃花(息子のほう)が、
「ギャンブルはやめておけ、いつか必ず足元をすくわれるから」
と、止めてくれたにもかかわらず、それすら耳に届きませんでした。
そして、週刊誌にすっぱぬかれ、貴闘力の野球賭博は表沙汰になります。
時系列でみる、
貴闘力のダメダメ力士・生活パターン
時系列でみればわかりますが・・・
朝は稽古に行き、午後はヒマなので競馬場や競艇に。
そんな生活を毎日繰り返します。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
お金が数十円になるので、使う事ができず、稽古に励みます。
すると翌場所は、稽古に励んだ分、驚く程良い成績が残せます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
すると、すごい金額のお金が出ます。
お金のある月になり、またギャンブルに行きます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
稽古もしないので、成績はガタ落ちです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・・・そして最初に戻ります。
お給金が少ないので、ギャンブルに行かれません。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
稽古に励む。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
強くなる ⇒ お給金が沢山出る。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ギャンブルに通いつめます。
それを数か月のターンで繰り返して、力士としての生活をしていたわけです。
そういえば、貴闘力の成績は、ほんとに前へ後へウロウロしていましたよね・・・。
・・・な~んとなく、その謎が解けてきましたね。。。
そして、そんなおおごとになり、相撲界をクビになりますが・・・
一銭もなくなった時、たった一人、地元に助けてくれる人が居て、1千万円を「これでなんか商売をしろ」と貸してくれた金をもギャンブルで使ってしまいます。
相撲協会を解雇された日の翌日には、妻に離婚され、養子縁組まで解消されています。
これは、本格的にお金がなくなったとき、野球賭博の件で相撲界を追放され、義父・大鵬親方に
「お前さんざん言ってきたのに、散々助け舟出してやったのに、もうあかん。
嫁と別れてくれ」
と、切り出されたことからこういう事になってしまったそうです。
貴闘力は当時部屋持ちだったので、そこの娘と夫婦であったりすると、同時に大嶽部屋も潰してしまうことになるわけです・・・そして離婚を余儀なくされます。
4人兄弟の子ども達が居ましたが、彼らの親権も元・奥さまの方に持っていかれてしまいました。
ギャンブルに狂うと、ほんとに人生が狂うのですね・・・
貴闘力は、
子どもの頃から憧れであった相撲界を追い出され、
世間の信頼を失い、
愛する人は去り、
宝ものであったはずの子ども達を失い・・・
代償が大きすぎましたね。
相撲協会をクビになり、たった一人、先ほど出てきたの知人が借してくれた金をも貴闘力はあっという間にギャンブルで飛ばしてしまいます。
また途方にくれていると、近所にたまたま潰れてしまった焼肉屋があり、ただでさせてくれるというので、これ幸いと、保証金の150万円だけを近所の病院の先生に頼み込んで借り、お店を出すことになります。
(つまりそんなすさまじい事が、相撲協会をクビになってから、3ヶ月の間に起こるわけです!)
当時「貴闘力、野球賭博で各界追放!」は有名だったので、たくさんの人が「かわいそうに!」と、お店に来てくれて、1ヶ月で1千万円の売り上げが出たという。
「こんなにたくさんの人が応援してくれている」
「もうギャンブルはやめよう」
と思い、本当に辞めてしまいます。
けれども1年間ギャンブルを辞めたところ、お店が年末年始の定休日になり、ヒマになってしまい・・・また運よく手元には銀行に入れなければならない300万を持っており・・・迷った挙句、韓国にギャンブルをしに行ってしまいます。
その時はたまたま1000万程勝ちますが、それを種銭に、またギャンブルをし始めます。
従業人に払う給料もなくなりましたが、色んなところから借りて、お給金にだけは回したそうです。
でも
「俺がギャンブルして、俺が困る分にはいい。
だけど、こんな事(従業員のお給料の分まで使ってしまってなくなる事)はいけないなぁ」
と思って、また辞めます。
そして次ページは、ついに現在&貴闘力からのメッセージ!
みんなが待ってる、安心感は来るのか?!
現在、貴闘力はどうしているの?
現在は焼肉店を始め、すし屋、ちゃんこ鍋屋等を全国10店舗、海外2店舗を展開させており、経営者としての才を存分に発揮させていると同時に、住まいは会社の寮で極めて質素な生活だそう。
また4人の子ども達は、貴闘力譲りの立派な体格の持ち主達で、それぞれ上から順に、プロレスラー、力士、力士、力士と、夢をかなえつつある。
また自身の失敗と経験を教訓に「ギャンブル依存症」のシンポジウムなどに積極的に参加しておられる。
余談ですが、どうも勘違いして、「貴闘力の死因」を調べる方がおられるようですが、TVにもご出演しておられる通り、貴闘力は普通にまで生きておられます。
ホテルで愛人と亡くなったのは、まったく別の「貴ノ浪関」という力士さんで、「貴」しか合っていませんので、お間違えのないように!
貴闘力からの「ギャンブルから抜け出すための言葉」
貴闘力からの言葉で、ギャンブルをやって、結局誰が儲かっているか考えろ!
競馬をやれば、農林水産省の中央競馬がテラ銭を稼ぎ、宝くじを買えば50%以上は国のテラ銭になる。
1.
身近にギャンブル依存症の人が居たら、絶対にお金を貸してはいけない。
彼らはお金を借りれるところがなかったら、博打はやらない・・・というかできない。
周囲の優しさがギャンブル依存症に輪をかける。
彼らのお金を借りる時の理由はもう、天才的にうまくなる。
もし既婚者で相手がギャンブルをする場合は、妻子省みずギャンブルをし始めてしまうので、そうなったら離婚した方がいいとの事。
ギャンブル中毒者は、1回何もかも失くして反省させないと懲りないそう。
2.
ギャンブルは「失っても笑っていられる額でなければ賭けてはいけない」とのこと。
消えても笑っていられない額をかけるようになる人は、そもそもギャンブルをしてはいけないとの事。
ほんとに勉強になりますね!
普段、温厚な貴闘力関ですが、ギャンブルをし始めると、阿修羅のような顔になり、誰も近づいて来ないとのこと。
またご家族で一緒に過ごせる日が来るといいですが、貴闘力にはぜひぜひまた同じ轍を踏まないよう、強い精神力でがんばっていって欲しいなぁと思います。
がんばって、貴闘力!
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