こんにちは、「にぎわす.com」です^^
今回の『にぎわす』は、日本でも2016年(平成28年)9月9日(金)から公開になりました
映画『キング・オブ・エジプト』の評価や口コミです!
ただ単に予告編がとっても楽しそうだったので、実際観に行くにあたって、口コミをなんとなく調べてみたら、
単純に「面白かった」っていうのも沢山あるけど、
それ以上に、ものすごい酷評の嵐だったので、まとめてみました。
『キング・オブ・エジプト』のメイン出演キャスト
ホルス役・・・ニコライ・コスター=ワルドー(日本語声優: 中村 悠一)
ベック役・・・ブレントン・スウェイツ(声: 玉森 裕太 Kis-My-Ft2)
セト役・・・ジェラルド・バトラー(声:小山 力也)
トト役・・・チャドウィック・ボーズマン(声: 中村 和哉)
ハトホル役・・・エロディ・ユン(声: 沢城 みゆき)
ザヤ役・・・コートニー・イートン(声: 永野 芽郁)
制作本国アメリカ・オーストラリアでの評価と評判
アメリカとオーストライアの共同作品。
原題: Gods of Egypt(『エジプトの神々』)
分野としてはファンタジー映画という事で、配給開始。
アメリカ、カナダを始めとする68か国では、2016年2月26日に公開スタート。
日本は半年遅れの、9月9日スタートでした。
・・・というわけで、
私たちは幸運?にも、制作国の評判と、
試写会などに参加した日本人のコメントを両方聴けるわけです。
まず本国、アメリカ・オーストラリアの前評判ですが、
他の冒険系映画と同じく、上々のイメージからスタート。
2D、RealD 3D、IMAX 3Dという選びたい放題の状態。
結果から書きますと、
$140,000,000.oo(日本円にすると143億円くらいでしょうか)の製作費に対して、$147,000,000.oo(約150億円)ほどの収益を上げた。
(ただし、日本のように公開が半年遅れでスタートする国もあるため、世界的な規模ではまだ不明)
コストのかかるあの手のタイプの映画で、7億円の収益って、
「ホッと一息」というところでしょうか。
一昔前だと、『インディ・ジョーンズ』や『ロマンシング・ストーン』など、歴史冒険モノは誰もが息をのみ、外れはありませんでしたが、
近年になると、冒険映画にも出尽くした感があり、
出演する役者さん達の
「さ、超大作ですよ、文句ないでしょ、どうぞ!」感がひどくなっており、外れが出た時の破壊力たるやすごい!
筆者は米国の映画制作にご縁があり、ヒット外した時の借金額を尋ねたのですが・・・
もう桁が違いました・・・。
監督さん達曰く、「額になじみが無さ過ぎて『借金こさえてしまった感』がまったくない」と仰っていました。
・・・楽しそうではなかったですが、ケロっとしていました・・・。
ふぅ・・・CG時代に突入して、良かったぜ・・・。
更に、日本ではありませんが、若手俳優さんが主演する映画などは
試写会や前挨拶で
「これが当たったら、俺、大スターですねん!
写真なら、さぁどうぞ!」感がすごい事になっているケースも少なくない。
今、全てが全て当たるわけじゃないので、制作側は見ていてハラハラ・・・。
本作は子ども達には人気が出たものの、大人達からは賛否両論・・・
どころか、
「クソ映画」
「ゴミ」
「むちゃくちゃ」
などと、クソミソに酷評されている意見が目立った。
単純に楽しめばいいのにね。
酷評された理由は、下記の「『イマイチ』だと酷評された理由」をご覧あれ。
・・・日本では、夏休み明けシーズンに公開ですし、完全に「娯楽」だと思って観た方が良さそうですね。
日本国内での試写会や公開後の評価と口コミ
まず申し上げたいのが、日本国内での評価も、アメリカとさほど変わりない件。
テクノロジーに着目しやすい日本人からは、「映画内で駆使されたCGがすごかった」等の意見はあるものの、アメリカ国内での評判と今のところ大きな変化はなさそうです。
日本語吹き替えに批難轟々という別の意味で話題作!
配給会社の気遣いでしょうか(笑)
※上記『キング・オブ・エジプト』の出演キャスト参照
アメリカ国内で酷評だったのか、日本語吹き替えだけでも話題になって、少しでも客入ってくれと言わんばかりに、ジャニーズ、お笑い芸人などを数多く起用していますね・・・。
主要な声優さんは、ジャニーズの方を初めとする、著名人ですね。
その他はプロの声優さんを使用。
そしてここからが、すごい・・・というか、
話題づくりかとおぼしき日本語声優キャスト
アスタルテ・・・オカリナ(おかずクラブ)
アナト・・・ゆいP(おかずクラブ)
小うるさい召使い・・・未知やすえ(吉本新喜劇)
裁判長・・・吉村作治(考古学教授、博士)
悪魔たち・・・LiLico
イシスやシャリファには、まさかの田中真弓さん(はに丸君とか、チビ太とか、クリリンとか、コエンマ様とかルフィとかの)!!!
急に大御所!!!
そして、そのご尽力あってか、日本語版にもたくさんの人が入った。
・・・が、封切り当初から、観に行った方から、
「単純に面白い」「大好きになった」等のスケール感を楽しむコメントとどっこいどっこいくらいで、
「日本語吹き替えがひどい」
「吹き替え、これどうなった?!」
「吹き替え、違和感ありすぎだろ」
「棒読みっぷりが、小学生の本読みよりひどい」
と、酷評の嵐となった。
吉村先生やプロの声優さん達はともかく、普段からドラマや舞台をこなしている人達なのに、「吹き替えひどい」って・・・
ファンの動員を狙ってんでしょうが・・・
お金貰って観に来てもらうエンターテイメントで「ヘタクソ!」ってコメントが嵐のように付くってどうなのよ・・・。
P.S.
演技や放送・制作系の劇団や、学校でも習いますが、「お金を払って来てもらっているのだから、プロとして魅せる」のは基本中の基本ですね!
「イマイチ」だと評価された理由:
エジプトなのにほぼ白人キャスト!
で、ここからが、酷評された理由です。
もちろん
「楽しい映画じゃない?
どうしてここまで批難されるかわからない」
って意見もたくさんありました。
けど大半は、やっぱり悲しいほど酷評。
まず、アメリカ本国で言われたのが
「クソ映画」
「観ないほうがいい」
「CGばかりがゴチャゴチャしていて、悪目立ちする」
「背景の景色や、時代背景もむちゃくちゃ。
神々の世界で起こる事なら納得できるが、あくまでも普段の設定はエジプト!
なのに、背景設定がむちゃくちゃなのが、度を越している」
そして日本だけでなくアメリカでも何より目立ったのが、
「どうしてエジプトなのに、白人ばかりが演じているのか」という意見。
そうなんです、あの時代を考えると、もし白人がエジプトに居たとしても、ほんの一握りのハズ。
なのに、この映画には、ほぼ白人でキャスティング・・・
それにしても、アメリカ国内でも、作品内の人種の起用が話題になるなんて、ちょっと前まで、白人・黒人が別れて乗ってた国の意見だと思うと、実に感慨深いですね・・・。
エジプト人を一切起用しない堂々の配役!
ホルス役・・・ニコライ・コスター=ワルドー(デンマーク人)
ベック役・・・ブレントン・スウェイツ(オーストラリア人)
セト役・・・ジェラルド・バトラー(イギリス・スコットランド人)
トト役・・・チャドウィック・ボーズマン(アメリカ人)
ハトホル役・・・エロディ・ユン(カンボジア人を父に持つフランス人)
ザヤ役・・・コートニー・イートン(オーストラリア人)
え・・・?
恐ろしい程、エジプトらしき人は出てこない。
せいぜいアメリカ出身のチャドウィック・ボーズマンの出身地の御先祖が、アフリカ大陸出身って事でしょうか?
ちなみにチャドウィックの御先祖様は、シエラ・レオネ出身のリンバ人だそうですよ。
この映画、すごい数のエキストラさんが居るので、探せば中には居るのかもしれませんが、少なくともメインキャストの中にはゼロ!
・・・色さえ同じだったら、いえ、肌の色とか民族的背景はどうでもいい配役だったのでしょうかね。
ちなみに、この映画、ロケ地もオーストラリアだそう・・・
大陸すら違うので、違和感あるでしょうよ。
そもそも、気にしてないのかも。
私達日本人も見たことありますよね?
アメリカ映画で、日本人に助言を得る事なく作られたのか、
神社なのに、ゴーンと鐘をついていたり・・・宗教の異種格闘技戦みたい。
(冠婚葬祭は、ごちゃまぜで、神道・仏教・キリスト教で行う日本人だからという新しい配慮かも!)
肌の色だけ同じ、着物を着た女性(多分中国か韓国系の)が、腕や足を丸出しにして歩き回っていたり・・・日本人女性は、そんなはしたない恰好では出歩かない。
ただTVを見ているだけなら「ハハハ、馬鹿みたい」って笑っていられますが、私たち日本人スタッフとして、こんなに悔しいことはありません。
「私達が居るのに、外国人の勝手なイメージだけで映画が出来てしまった」
となります。
私のお師匠さんも、エミー賞を受賞した方でしたが、日本人以外が作る日本映画のイメージが、あまりに現実離れしていて、嘆いておられました。
筆者は人種様々な人々が暮らすアメリカで、オーディションを見ていたので、
そんな、デンマークやフランスから俳優女優使うくらいなら、在米のエジプト系役者さんたくさん居ます!
しかもすごい美男美女多いですよ!
多分、エジプト人が観たら、「なんじゃい、これ」状態の服装とかしてるんでしょうよ。
マネしないで欲しいので、あえて伏せて書きますが、アメリカ人にとあるアメリカの歴史の話をすると、全員ブスーっとします。
(別に悪い話でも、悪口でもありませんよ)
なので、み~んな「自分のご先祖は、●●系〇〇人」だ、とかいうルーツの話は大好きです。
すごく得意げに語ります。
自分のルーツに、堂々と自信を持つのはいいことです。
けれども、他の民族のバックグラウンドに敬意を払わないのは、少々違和感です。
・・・50年以上前から、白人が黒塗りして映画に出てきたりしていた時代から、ちょっと変化したかと思えば、
白人の座長公演みたいななの?
まさかの「人種背景はなかったことに!」状態?!
オーストラリアが一緒に作っているんだから、きちんとしてくれそうなもんなのに・・・
一緒になって、歴史の改ざんでも始めたか?!
アメリカ本国でも
「エジプトなのに白人ばっかりはおかしいでしょ?!」
「まるでデタラメじゃない!」
という意見がけっこう出てるって事は、あきれているのは有色人種ばかりじゃなさそうです。
思えばいつも、冒険モノだと、白人主人公が現地に行き、現地の敵対する白人と争うか、こらしめるか・・・。
『インディ・ジョーンズ』なんていいほうです。
現地の人たくさん出てきますし、彼らにきちんとした役柄がありますから。
もう21世紀ですよ、
いい加減「世界には、色んな人種が居て、色んな文化的背景を持つ国民と民族がいる」って事、知ってくれよ。
小学校から歴史や地理の時間、あるでしょうに・・・。
以上、筆者にしてはかなり珍しい、ちょっと怒りの記事でした。
追記: 原稿を書いた当初は作品を観ないまま書いたものと、見てから書いたものがごちゃ混ぜになっていましたので、混乱させてしまいました。